第42話
なんであんたの家? 行かないって断ろうとした私の手を引いて歩く、晴都。
「手冷たい。何時間いたんだよ。」
「そんないない。……多分」
小さい時だって手繋いだことなかったのに。それどころか、ライバル? だった。私が晴都の土俵に立ててたかは知らないけど。
晴都の家に入ると、「ちょっと待ってろ」って言って私を玄関に残すと晴都は家の奥に姿を消す。
晴都の家、初めて入った。来るのも2回目だけどさ。……いや、3回目、なのかな。
「今風呂沸かしてるから。沸いたら入れよ。」
私の頭にタオルを被せて、晴都が言う。
「え、いいよ。ここで雨宿りさせてくれれば。」
「何言ってんだよ。マジで風邪引くぞ。つーか、ここで風邪引かれると俺が後味悪いんだけど。」
そーですか……。
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