第79話

「私のこと知ってるんですか?」




榊の知り合いだからかな。そう思いながら彼女を見上げた。





「そうね、ずいぶん前にあなたと話したことがあるわ。もう、だいぶ昔だけどね。泣き虫お姫様。」



そういいながら笑って私の鼻をつまんだ。




「いひゃいです。」




「そろそろ、理生が迎えに来ると思うわよ。ずいぶん心配していたわ。スマホの電源切れてるんじゃない?」




そういわれてスマホを確認したら、充電が0%になっていた。




「あ・・・気が付かなかった・・・」




「まあ、これでも食べながらゆっくりしてなさい。」




そう言うと、苺とチョコレートの乗ったパンケーキが出てきた。




「わあ、おいしそう。」




私はパンケーキが一番好きだ。



それもチョコと苺が乗ったのは一番大好物。



「さ、たべなさい。私、この下のカフェで厨房担当してるから味は保証できるわよ。」





そう言われて口に入れると、パンケーキはとってもふわっふわでおいしかった。




「おいひいでふ。」




「あったりまえよ。」


そういいながら、お姉さんは笑った。

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