第77話
そういえば女の子に投げつけられたアイスがそのままだった。
大丈夫と言おうとしたけど、このまま帰るわけにもいかなかったからお言葉に甘えてお風呂を借りることにした。
シャワーで冷水を浴びると頭がさえてくる気がした。
こんなことしたら、榊に「風邪をひきたいんですか?馬鹿なんですか?」って怒られちゃうな。と思った。
さっき止まったはずの涙は、また溢れ出してきて止まらなくなってしまった。
「ちょっと・・・あんた・・・だいじょ・・・て、冷水じゃない。もう、ほらお風呂につかりなさい。馬鹿じゃないの!」
時間のかかっている私にしびれを切らしたお姉さんがお風呂場に入って強引に私をお風呂に入れた。
「もう、手のかかる子。10分したら出てきなさい。また呼んであげるから。」
「はい・・・」
私の頭を優しくなでるとお姉さんはお風呂場から出ていった。
それからしばらくボーっとしているとまた、お姉さんに呼ばれてお風呂から出た。
脱衣所においてある服に着替えるように言われ着替えた。
なぜか下着まであることに驚いていると、「この辺は何でもあるから適当に買ってきたのよ。」と言われた。
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