第72話

適当に歩いていると駅までついたから電車に乗ることにした。




せっかく電車に乗ったから原宿でクレープでも食べに行くか。と思った。




「クレープなんて久々だなあ。」




ミュージックプレイヤーの電源をつけながらつぶやいた。



流れる曲は最近気に入っているドラマの主題歌だ。




曲を聴いているとあっという間に駅に着いた。




どこのクレープにするか迷っていると、お母様がいた。




「お母様?」



今日は本宅にお客様がいるから家にいると思っていたから、こんなところにいるとは思わなかった。




お母様がこんなところにいるのは珍しい。



こういう騒がしい場所は好きではない印象だったからだ。




でも、すぐにここにいた理由が分かった。




「ママー!アイスおいしいね!」


小さな女の子がチョコレートのアイスを食べている。



「もう、お口についてるわよ。」


お母様は笑いながらそういった。




「あー、ほんとだ。はい、ハンカチ。」


隣にいた男性はハンカチを差し出し少女の口を拭いている。





どこから見ても幸せな家庭だった。

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