母の恋人

第71話

「んー・・・・」



外が騒がしくて目が覚めた。




「榊ー」


榊を呼ぶとすぐに彼は現れた。




「おはようございます、なまけも・・・・お嬢様。」




こいつ、今、なまけものって言おうとしたな。




まあ、朝一から怒るのも疲れるし、まあいいとするか。




「ねえ、朝からなんでこんなに外が騒がしいの?」




榊はチラッと窓のほうを見ると




「今日は本宅のほうにお客様が来ているので。それに今はもう昼ですよ。」




時計を見ると14時になっていた。




夏休みに入ってから生活がおかしくなっている気がする。





体内時計もおかしくなっているしな・・・





「ん~・・・散歩でも行くか。榊、私出かけてくるわ。その辺ふらついてくるだけだから、ついてこなくていいよ。」




榊に話しかけながら服を着替えた。




「お嬢様、Tシャツ逆ですよ。寝ぼけてるんですか。」



「うわ、ほんとだ」



「相変わらず、馬鹿ですね。事故にあわないように気を付けてくださいね。」




「了解」




別宅の裏口から出て、本宅にいるお客様に見られないように家から出た。

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