第66話

次の日になりカバンの中を見た。




夜は流歌にしがみつきながら眠った。




流歌に「暑苦しい。」と怒られたけど、無視してやった。




朝になって指輪を確認したけどまだカバンの中で光り輝いていた。




「今日の夜は肝試しをするそうよ。」




「肝試し?」



そういえばそんなこと言っていたような。





「あの崖まで行くコースらしいよ」




「え?」





「二人が死んだ崖」




やばいじゃんそれ!!!




私呪われない!?




「うちのクラス人数少ないから、一人ずつ崖まで向かって、崖の近くに花瓶が置いてあるから、花を挿して帰ってくるっているコースだって。」





崖に行くまでには暗い森がある。行きと帰りではすれ違わないように道を変えるらしいけど、一本道だから迷うことはない。





でも・・一人で行くの怖いなあ・・・




流歌を見るとうきうきしてるし・・・人の気も知らないで・・・




・・・そうだ!




指輪を花瓶の隣においてくればいいんじゃない?




みつけましたよ~ってことで!天才!!!きっと死んだ少女も喜んでくれるはず!!!




・・・・だと・・・いいな・・・・

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