第64話
親は激怒し執事をクビにした。
そして、結婚の日程を一か月後に早められたのだった。
少女は家に閉じ込められ学校以外で外に出ることを禁じられた。
毎日泣き続ける少女を見て小さなころから少女と生活を共にしているメイドは彼女を憐れに思い、文通の交換役を名乗り出たのだった。
それから少女は執事と毎日文通をするようになった。
また小さな幸せを手に入れた少女だったが、ほかの男と結婚するのに耐えきれなく、家を出ることを決意した。
メイドに手伝ってもらい屋敷の外に出て、外で待っていた執事と合流をして二人で逃げた。
執事は少女に指輪を渡し、永遠の愛を誓った。本当に幸せだった。
しかし、一か月ほど逃げ回り、二人はこれ以上逃げるのは難しいことを悟った。
そして二人は二人で死ぬことを決意したのだった。
少女は、学校のプライベートビーチがとてもきれいで、そこにはとても高い崖があることを思い出した。
冬であることから、セキュリティは甘くなっているだろう。そう思い二人は海へ向かった。
二人は崖の淵に立ち、手を繋いだ。
その瞬間、少女がしていた指から指輪が落ちて崖の下に落ちてしまった。
彼女は逃げ回っているうちに痩せてしまって指が細くなってしまったようだった。
彼女は驚き執事の手を放し、一人で崖の下に落ちてしまった。
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