第63話
もう十年以上前の話になる。
私たちの学校は藤宮女学校といい、旧家のお嬢様たちが多く通うお嬢様学校だ。
そこに通う一人の少女がいた。
とても聡明な少女で、頭がよく、クラスでもとても人気があり、生徒会長をしていた。
そんな誰もが憧れるようなお嬢様には一つだけ大きな秘密があった。
隠れて恋愛をしていたのだ。
彼女には生まれた時から決まっていた婚約者がいてそんなこと許されるはずがなかった。
でも、止められない思いに耐えられなくなり告白をしてしまったのだ。
自分の執事に・・・・
最初は断っていた執事だったが、実は彼女のことをひそかに思っていた執事はその思いに応えることになってしまった。
一緒にいるだけで幸せだった。
一生一緒にいることができなくても・・・
せめて今だけは・・・・
そう思っていた。
でも、親にばれていしまったのだ。
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