第61話

「はしゃぎすぎて溺れないようにね。」




笑いながら言う流歌に




「私泳ぐの得意だから大丈夫!」といった。



水着を着るのが嫌なだけで泳ぐのは好きだ。




昔榊に泳ぎ方を教えてもらったからある程度は泳ぐことができる。




すいすい泳ぐ私を見てクラスメイトは「おお~」と拍手をした。





調子に乗った私はゴーグルをつけ海に潜った。




学校が所有しているプライベートビーチでごみは一つも落ちていることはなく、とてもきれいだ。水中の中を素晴らしいものだった。




『ん??なんだろうあれ?』



水中にある岩の陰にきらりと光るものを見つけた。




奥へ潜りそれを取ると指輪であることが分かった。




「プハッ」水上に出ると




「大丈夫?だいぶ潜ってたけど」と流歌に聞かれた。




「うん。なんか指輪を拾ったんだけど・・・・ってあれ?」



手に持っていた指輪はいつの間にか消えていた。




「指輪?ないじゃん」





「落としたみたい。」



そういい泳ぎ疲れた私は砂浜へ出てかき氷を食べた。



私はまだこの時は気が付いていなかった。




この指輪を見つけたせいで大きな事件に巻き込まれることに。

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