第49話

学校から外に出るといつものように榊が待っていた。




家に帰り、榊が用意していたドレスに着替えると




「そこに座れ。」と言われた。




榊はなぜかヘアアレンジをするのがうまい。ついでにメイクまでできるのだから、たまにこいつは何者なのだろうと思う。




完成して榊のほうを振り返り



「どう?かわいくなった?」



と聞くと




「いつもよりはマシ。でも、やっぱりもうちょっと色気がないとだめだな。どこからどう見ても小学生のようだ。」





「うるさい!しばくぞ」




「ほら、行きますよ。」



私の言うことはまるで無視だな。




いじめか?新手のいじめなのか?




「はーい。」





考えるのを放棄して榊の後ろについていった。

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