第48話

その日は早く授業が過ぎるように感じた。




久々の学校で流歌に会えたことが嬉しかった事もあると思うけど、パーティがの時間が来なければいいと思っていたからだろうか。




別に、浩一が嫌いというわけではない。




むしろ弟のことはかわいいと思っている。




私とは似ていなくて、高身長で、頭がいい。時期後継ぎとしては不足はないだろう。




あまり話したことがなくても、家族は家族だ。




でも、彼の誕生日にはお母様やお父様と顔を合わせなければいけない。




嘘で塗り固めたような家族を見せなければいけない。




他人から見たらうちはとても幸せな家族に見えるはずだ。




そのように見せているから。




他の人から見たうちの家族は、仕事のできる父に、美人な母、出来のいい弟、そして、病弱だけど過保護に大切に育てられている姉。




他人から見たら完璧な家族だ。




実際私は、そこまで病弱というわけではない。




そういう設定なだけだ。

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