第40話

あれやこれやと外に連れ出され



いつの間にか学校の外に出ていた。




「外に出たはいいけど、私、榊の場所なんて知らないよ。」




「うーん・・だよね~・・・手あたり次第探してみる?」




「そんなに時間ないでしょ。」




「ん?体調悪いから沙妃は帰ったって伝えたけど?」




「は?いつ??」




「さっき、担任にメールした。」



そんなのありかよ・・・うちお嬢様学校だよ・・・そんなガバガバで大丈夫なの・・・




「だから、時間はいっぱいあるよ」




ウインクしながら楽しそうに笑う。




ああ、もうどうにでもなれと思い、流歌が呼んでいたタクシーに乗り込んだ。




うちの屋敷の前を通ったら、車は止まっていなくてまだ帰ってきていないことが分かった。



「いないね。」



「うん」



そういい、いろいろ回ってみたけどなかなか見つからなかった。



「やっぱり、そんなに簡単に見つかるものでもないよ。諦めよ。」



私がそう言うと、



「あっ、あれって榊さんじゃない?」



流歌が指さすほうを見てみると確かに榊がいた。

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