第39話

何をするかと思ってひやひやしていたが、流歌は一限目が始まっても特に何もしなかった。





「なんだ・・やっぱり冗談だよね」




「はい!先生」




「どうしたんですか?三門さん」




私はぎょっとして流歌のほうを見た。




手を挙げているのはほかでもない流歌だからだ。





「藤堂さんが体調が悪そうなので、保健室に連れて行ってもいいですか!」




私のほうを見た先生は



「本当ね、顔が真っ青だわ。そうね、連れて行ってあげて。」




いやいや、私の顔が真っ青なのはきっと流歌がいきなり変なことをしでかしたからです。




私は半ば強引に流歌に腕を引っ張られた。



そして耳元で「もっと顔色悪そうにしな」とまるでヤンキーが脅すように言ってきた




怖いです。流歌さん・・・

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