第25話

私の気合を入れてどうするの…と思ったけど文句を言うのはやめた。




「じゃあ、沙妃いくよ。他校の友達と男女4人ずつだから。」




「わかった。」




もう何かを言ってもやめてくれそうではなかったから大人しくついていった。




いつもはまっすぐ帰るし、居酒屋があるほうにはあまり行かないから、新鮮な感じだった。




「居酒屋って大丈夫なの?私たち未成年だけど。」





「相手が大学生だから。飲まなかったら大丈夫。」




「そんなもんなの?」



「うん、そんなもん。」




時間になるまで学校で流歌と話したりしていたから、集合場所に付いたのは19時くらいだった。




居酒屋に入るとなんだかチャラそうな男の人4人と、いかにもギャルって感じの人が2人座っていた。




流歌が「おまたせ~」と言いながら席に座るのに習って、ついていくように席に座った。




居酒屋の中に制服で入るわけにはいかなく、流歌に借りた服に着替えたから一見大学生くらいには見えるのではないかと思う。

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