第4話

私の名前は藤堂 沙妃(とうどう さき)




いわゆるお嬢様である。




16歳で高校2年生だ。




顔を洗うとすぐに玄関まで行った。



「お嬢様、朝食はよろしいのですか?」



メイドに聞かれたが



「大丈夫!時間がないの!」



「わかりました。お弁当は榊さんに預けてあるので、榊さんから受け取ってください。」




「わかった。ありがとう」




「行ってらっしゃいませ。お嬢様。」




品の良いメイド長はきれいにお辞儀をしながら言った。



急いで屋敷を出ると車が止まっていて、榊がつまらなさそうにタバコをふかしていた。



その姿ですら様になっているのだから余計にむかつく。

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