第67話
「お前、危ないとこだったぞ。この世界は危険が隣り合わせな世界なんだ。気を張ってないとほんとに死ぬからな」
ぶっきらぼう。
意地悪いうくせに必ず助けてくれるんだよね。
「私のこと、助けてくれてありがと。えっと……………」
名前がわかんないや。
「俺の名は烈火だ」
初めて名前を教えてくれた。
烈火。烈火か。
「ありがと。烈火」
「別に」
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