第4話
「仲直りするためにイチゴ持ってきたんだけどなあ~」
ニヤニヤと笑みを浮かべる兄。
さっき夕飯を食べたばかりだというのにお腹が鳴る。
イチゴは私にとって別腹のようだ。
「いらないのか?」
「いるっ!」
イチゴを夢中で頬張る私。
「…………たくバカ丸出しだぞ?」
微笑む兄は何だか気持ち悪くて毒を突き刺した。
私は安心したように眠りについた。
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