第86話
「ちなみに明日ってお時間に余裕はありますか?」
「あ、うん。1日たっぷり回れるよね?サトル」
「ああ、他の予定は何もないね」
そんな二人を視界の端で捉えながら、観光マップとにらめっこする。
……なるほど、ふむふむ。
「じゃあ、東照宮に行った後、奥日光を回るルートがいいかもです」
ふと、その時ハルナさんが横目を向けてきたような気がした。
なに?
まるで、なにかを気にしているみたいに。
私が奥日光の話題を切り出したことに反応をしたみたいに。
「その奥日光のおすすめスポットなんですけど、こことかどうでしょう」
でもでも、ここはおめでたな二人がいる場だから湿っぽいことはナシにしよう。
いったんハルナさんこことは考えない。
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