第86話

こわい………………






私が足を早めると、足音も早くなる。



帰っても……ももちゃんいない。




「……っ…………こわいよ…………」刺されるかも。なんか……襲われたら……どうしよ。





家に帰って1人になるのが怖くて……1度コンビニに入った。




コンビニから外を除くけど、誰も通過する人はいない。




10分くらい見ていたけど……やっぱり誰もいない。




「気のせい?」




……やっぱり少し敏感になってるんだ。




飲めもしないブラックコーヒーを買ってコンビニから出る。




「……やっぱり…………気のせいだったんだ。」





ほっとしてまた歩き出すと、






後ろからやっぱり足音が聞こえる。



怖くて、走って走って……それでも足音はついてくる。





あぁ、そうだ私足遅いんだった。こういう時に体育もちゃんと受けておくべきだったと後悔する。



気がつくと雨が降ってきて、後ろから人が来ているのか来ていないのかもわからくて無我夢中で走った。

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