第59話

「照り焼きバーガーのセットで飲み物はオレンジジュース。あと……えっと…………ビーフバーガーのセットで飲み物はアイスコーヒー。……あと、ピクルス抜いてください。」




よし!注文カンペキ。



ももちゃんはピクルスも嫌い。




最悪、ビーフバーガーの気分じゃなかったら、照り焼きバーガーと、交換してあげよう。






「ももちゃん!買ってきたよ。…………あ……」



なんか……綺麗なお姉さんに囲まれてる。




邪魔したらダメだよね。





なんか…………こうして遠くから見てると、なんかももちゃんって遠い存在にかんじる。



元々釣り合ってないし。犬とご主人様って感じ。





「めめ子、なにしてんの。早く来い。」



私が突っ立ってるのが見えたらしく、呼んできた。




お姉さん達はなんか悔しそう。




「お……おまた……せ…………致しましたぁ……」



お姉さんたちの目線が怖いよ。




「ありがと。……何買ってきたの?」



「えっとね、ビーフバーガーと照り焼きバーガーだよ。ももちゃんは……ビーフバーガーだよね?もちろんピクルスは抜いてるよ!……気分じゃなかったら照り焼きでもいいよ。あとねももちゃんはアイスコーヒー。……好きでしょ?」









私を見下ろす目にドキッとする。




「うん、ビーフバーガー。さすが……俺のことなんでも分かってる。」






「ほんと?……私ももちゃんの、好きな食べ物はなんでも分かるもん。任せて!」





チュッ……





「え?」



頬に当たるのは唇。何故かももちゃんにチューされた。




な……何故!?

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