第58話

ももちゃん……




信用出来る友達居ないんだ!!……そ……そうなんだね……だからうちにしょっちゅう来て……




可哀想!!!!




「目をうるませてんじゃねえよ。なにか誤解してるっぽいけど……友達いるからな俺。」





……え?





「はぁ…………大学とバイトが同じだからそれ以外の時間一緒にいる必要が無いだけ。」




ほ……ほんとうか?




「面倒なんだよ。そういうの……気を使わないといけないし。」





「ももちゃん、気とか使うの?」私にはいつも意地悪じゃん。




ももちゃんは、私の質問を無視して「ほら、あそこのハンバーガー屋でテイクアウト買ってこい。」と、お金を渡してきた。





確かにお腹空いた。





「ももちゃんは?」





「俺はとろろとここで待ってる。俺のも適当に買ってきて。」





「はーい。」実はお遣いは得意なんだ。…………ももちゃんの好きな食べ物は熟知しているからね。





ももちゃんは、生クリームが苦手。でもカスタードは好き。




スポンジケーキは苦手。タルトとパイは好き。




トマトは大嫌い。でもケチャップは好き。




他にも細かく好き嫌いがある。……でも全部わかる。

付き合い長いし……だからお遣いは得意。

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