第57話
広い公園ということもあって、なんか……カップルとか家族ばっかりだな……
ま…まさか私達もそんなふうに見えてたり………
しないか。
どちらかと言うとデート……というより散歩。私もとろろも同じ扱い。
いや、私の方が格下かも。
「ねぇ、ももちゃん、……ももちゃん彼女いないの?」
実はいたらどうしよ……前も家によくわかんない女が入り込んでいたし……
ももちゃんモテるし。
ももちゃん……お家に連れ込めなくて困ってるとかないよね?
てゆうか、私も一応女だし?……彼女さんいたら嫌がるんじゃ……
「彼女なんていねえよ。そんなのいらない。」
ももちゃんは、バッサリとそう言うと、とろろをつんつんして遊んでる。
「家に……私がいるから?邪魔してない?」
「はぁ?……お前は余計な事考えるな。そんなこと考える暇があったら勉強して俺と同じ大学入れ。」
この人はなんでそんなに、私を同じ大学に入れたがるんだよ……
「だってももちゃん……私来てから友達とかと遊んでないし……バイト終わりもすぐ帰ってくるし。……ももちゃん全然自分の時間取れてないじゃん。」
いや……待てよ。
思い返すと、この人…………私が居候する前から良くうちに入り浸っていたし……
休日は殆どうちに居たな……
平日も私が予習復習しているか抜き打ちチェックに来てたな…………
この人大丈夫か!?!?なんのために実家出たんだよ!!……今思い返すと変な人だよ!!せっかく実家でたのにしょっちゅう隣の家の小娘の相手して……
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