第49話

「あっ……そうだ。ねぇ、ももちゃん…………さっきのホテルって結局何するとこなの?なんか。休憩とか書いてあったんだけど。」





「………………あそこは、そのままの意味。仮眠とる場所。……サラリーマンとか社畜が行くとこだから子供のめめ子には関係ないとこ。」




「なるほど!…………なんで澤部さん仮眠取りたがったんだろ……意味わかんない。」






手が早い澤部さん…………なぜ仮眠……?





まぁ、いいや。





「これからは、俺に断りなく男について行くなよ。」





「な……なんで!ももちゃんには関係ないじゃん。」




「は?お前あんなのが好きなの?」





「好きじゃないよ!全然。」あんなの私の王子様像とはかけ離れているし。




「なんか、やたら身体触ってくるし…………何したかったんだろうね。」本当に意味わかんなかったよ。



何故か、何も返答のないももちゃん。不思議に思って運転する彼の方を見ると、コンビニに車を停めた。




なにか飲み物でも欲しかったのかな?





「触られたぁ?………どこを。」なんか……怒ってる?




な……なぜ!?!?





「お尻?……あ、いや……スカートに手が当たっただけらしいから……うん、気のせい気のせい。」



やっべ……失言。




この人、自分の所有物に触られるのもダメな人だった。




昔からそうだ。自分のお気に入りのおもちゃ触られただけでブチ切れてたなぁ……

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