残念ながら私はただの下僕です。

第37話

「佐々木先輩と同棲はどう?やっぱりラブ♥とか生まれちゃう?」





乃々華の頭はお花畑かしら?






ももちゃんと、同居を初めて早1ヶ月。相変わらず横暴なももちゃんは休日は私の予定なんか聞かないで引っ張り回す。





まぁ、特に予定もないからいいけど……






「乃々華……私とももちゃんは同棲しているわけじゃなくて、同居をしているの!……そこを間違えないように。……それにラブなんて生まれるわけないでしょ!」





そう。あのドS俺様悪魔に恋に落ちるなんてありえない。





あー……最近はえろ魔神も追加されたんだ。あの野郎……私のささやかなお胸をモミモミするだなんて…………許すまじ。






「にしても……佐々木先輩器用だよね……」



私のお弁当をみて乃々華は感心したような顔をする。






ももちゃんの作ったお弁当を毎日食べている私。





居候の身で、何もしていない気がする。ももちゃんは朝が弱いけど、私が家を出る時間には毎日お弁当を完成させて持たせてくれる。





初めはチャーハンとか焼きそばとか……そういったものが多かったけど、最近は凝ったものも作ってくれる。




器用なだけあって、覚えが早いというか……






自分で作る。………と言っても「キッチンに入ってくるな。この不器用が。」と、言い入れてすらくれない。





その上家事全般をさせてくれない。





なんでも、「お前は勉強しろ」と、家のことは基本触らせてすらくれない。

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