第35話

「………ひーめっ」




「妃芽〜、ほら泣かないで。」





目が覚めると、パピーとマミーがいつも通りリビングでニコニコとしている。






「2人とも……ごめんなさい。」






2人はニコッと笑うと私の傍に来てギューッと抱きしめてくれた。






「妃芽のせいじゃないよ。少し運が悪かっただけ。」マミーは私にそう言う。





「ももちゃんと仲良くな。……2人とも意地っ張りなとこあるから。」と、パピー。






「……ももちゃんが、意地悪なだけだよ。」






「……妃芽が、もっともっと大人になっていつかきっと……また、会いましょう。それまでバイバイ。」




「……妃芽、愛してるよ。」




2人はそう言うと消えてしまった。





あぁ、これは夢なんだな。



何となく察した。冷めたくない。………でもいつか会える日が来るまで……バイバイだね。





これからもずっとずっと……大好きだよ。

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