第24話

でも、泰ちゃんを困らせる訳には行かないよね。





「………うん………わかっ「嫌なんだろ?」



何故か未だにうちの家のソファに座ってまるでうちの一員のようにふんぞり返っているももちゃんがこっちを見た。





とろろはももちゃんの膝の上ですぅすぅと息を立てて寝ている。







「……嫌だけど……」






「………泰成、俺が面倒みるよ。」

サラッとそう言うももちゃんに私は「え?」と聞き返すと




「めめ子にも生活あるし……急にアメリカだなんて無理だろ。……俺の家は広いから、めめ子ととろろくらいならどうにかなる。」





「……ほんとか?………まぁ、確かに……うん……そうだな。」




ん?




泰ちゃん?……何を納得しているの?




「……桃矢なら安心だ!………うちの可愛い妹を頼むよ。」




「……待って!………ももちゃんだって男の人だよ?……なのに、同居なんて……私一人暮らしするよ!」





必死に止めに入る私に、






「「「それはなし(ヨ)」」」






ももちゃんと泰ちゃんだけではなく、メアリーさんまで口を揃えて、首を横に振る。





「な…なんで………」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る