第25話

「遠く離れる妹が心配じゃないわけないだろ。一人暮らしするくらいならアメリカに連れていく。」





「そ……それは………」



そんなのは嫌だけど………




「桃矢のことはよく知ってるし、妃芽を預けるには桃矢しかいない……きっと父さんと母さんも許してくれる。」





2人の写真をみてそう言う泰ちゃん。





「ほんとに……いいの?」







「この俺様レベルになったら、お前ととろろの世話くらい朝飯前だ。」




この自信……





どこから来るんだよ。






そうと決まると、あっという間にあれやこれやと色んなことが進み、ももちゃんのマンションに居候することが決まった。






1週間くらい経ち、泰ちゃんがアメリカへ帰る日私とももちゃんはお見送りに行った。




「妃芽、メアリーと一緒に飲み物買ってきて。………あと、何か欲しいものあったら買ってきていいよ。」





泰ちゃんはそういうと私に財布を渡してきた。





「え、ほんと?…メアリーさん行こ!」

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