第22話

「……ももちゃんごめんね、こんな時間に。もー……ほんと!うちの人たちももちゃんに頼りっぱなしじゃん………ね。」




こういう時、人って意外と笑えるんだな……





ってゆうか、なにか悪い夢でも見てるのかも。……そうだよ…………マミーとパピーが死ぬわけないもん。




悪い夢を見てるんだ。





「きゃんっ……きゅーん」




「……とろろ?どうしたの?」

珍しくとろろが私の傍に来てぴったりとくっつく。





「泰成が帰ってくるまで一緒にいてやる。お前は何も心配するな。」





「え、どうしたの?ももちゃん珍しく優しいじゃん。」





あぁ、やっぱり夢なんだ。よし、眠ろう。そうしたらきっと……目が覚めたらいつもの日常だ。





とろろが私に懐くのもおかしいし、ももちゃんが優しいなんてもっとおかしい。





「ももちゃん、私寝るね。今日はありがとう。」





「おう。」ももちゃんにポンっと頭を叩かれ、その熱が伝わることで、やっぱり現実なんじゃないか……って怖くなった。





でもきっと。大丈夫。

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