第11話

「仕方ねえな……」






「え……?…………んっ!!!っふあっ…………ふっ……んっ…………ひゃ……っ……あっ……」


急に顔が近づいてきたと思ったらキスをされた。角度を変えて何度も。





しかも……なんか……舌も入ってきた。



「……まだ……続き見るの?」



一瞬唇を離して、お姉さんの方にそう聞くももちゃん。いつもより声が低くて色っぽい。





「……見ないわよ!!!あんたなんて……知らない!」




玄関へ走るお姉さんに、「鍵置いてけよ」とももちゃんが言うと、お姉さんは悔しそうち鍵を投げつけてきた。





こわ……





「……おつかれー………お前いつまでくっついてんの?」




肩で息をしながら、身体をももちゃんに預けていると頭上からそう聞こえた。




「あ………も………ももちゃん!!!」私はバッと離れて睨みつける。





「何?……だってお前さっきパフェ食ったろ?……先払い制だよ。」






「……で……でも!!私のファーストキス!!……酷い!!彼氏でもないくせに!」





「は?……キスなんて何回しても減らねえからいいじゃん。……それに、めめ子は俺のものだし。……俺の元に何しても俺の自由。」






私はお前のものじゃねえよ!!!!







ほんとにこんな人………大っ嫌いー!!

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