第7話

いきなり悪魔が天使に見えてきたよ。




わっくわく。





ももちゃんの、車の音楽は私が好きな音楽が流れている。……私とももちゃん曲の趣味だけは合うんだよな〜




鼻歌を歌いながら外を見ると海が見えてきて、余計にテンションが上がった。






「ついた。」1時間ほど車を走らせると、お目当てのカフェに着いた。






「ももちゃん何食べるの?いちご?メロン?チョコ?」



んー。どれも美味しそう。






「俺、ホット。……生クリーム嫌い。」



うん、知ってた。……そもそもそんなに甘いの好きじゃないよね。君。……ほんと……なんでここ来たんだよ。







「私はね、えっと…………」




季節のパフェ美味しそう……たっか!!!3000円!!パフェにその値段は……





高すぎだよ……私貧乏人だよ……ただ高校生だもん。






うーん、1番安いのは……バナナパフェか……うん!これにしよ。




「ももちゃん、私バナナパフェにする。」






「……すみません、ホットと…………飲み物は?」ちらっと私を確認するももちゃん。





「お水。」


だって高いし……





「……紅茶のホット。……あと、季節のフルーツパフェで。」




まてまて!!!この人本当に1個も話聞かねえな!!!









「かしこまりました。」お姉さんはニコッと笑うとメニュー表を持っていってしまった。







「ももちゃん!私……お金そんなにない!……フルーツパフェは経済的にキツい!!」




「は?…………お前、苺好きだろ?」




「うん。」



「メロンも好きだろ?」





「……うん。」






「桜餅すきだろ?」






「…………うん……」



それが全て入っていたのが……季節のパフェ。

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