第2話
ももちゃん……おこだよ。
いや、どちらかと言うと激おこプンプン丸だよ……あ……最近はもう言わないんだっけ?……まぁいいや。
バッと起き上がると後ろから私に抱きついてくる。
「ちょっ…ももちゃっ……うぎゃっ…痛い!痛い!ギブ!ごめんなさい!」
顔が近くてドキッ⭐︎とか一瞬でも思った自分を恨みたい。ももちゃん、抱きついてきたと思ったらそのまま首をしめやがった。
恐ろしいやつだよ。
「ももちゃん、なんでうちにいるの?…ももちゃん大学は?」
「土曜は大学もねえよ。」
あー!確かに!…いやいや、でもおかしくない?…ももちゃん大学入学を機に引っ越したじゃん。
めちゃめちゃ大学近くのマンション。一回見に行ったけど、私の高校へもここより近くて恨んだよ。
そんなももちゃんがなんで、土曜にうちにいるのさ……てゆうか、マミーとパピーは、お年頃の娘の部屋にこんな男いれるなんて……
どんな神経してるのよ!
脳内お花畑か!わたあめか!!!
「な!ん!で!私の部屋にいるの!!」
「あー?…………あ、そうだ。お前を起こしに来たんだよ。」
思い出したようにそう言うももちゃんはベッドから降りると「おら、めめ子準備しろ。」と、勝手にクローゼットを開けて
「お前ガキ臭い服しか持ってないのかよ…………あ、これでいいや。これ着ろ。」と、私の一軍(いつか素敵な彼ピッピ♥が出来たら初デートに着ていく用)を投げつけてきた。
「こ……これは、デート用だからだめ!」
可愛い花柄ワンピース。
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