第70話

精算機でチケットを購入。



「大人2枚で」


「はい。畏まりました。2枚で4000円です」



「慶太くん!私、払うよ!」


「いいよ。俺に出させて」


「慶太くん。どうして?私、幽霊なのにチケット買う必要ないのに。私、慶太くんと同じ18じゃないのに」


「悲しいこというなよ。三ツ矢さんは15で時間が止まってるかもしれないけど、それは違うよ。三ツ矢さんも生きてたら同じ18なんだから。それに思い出にしようよ。今日のこと。笑って話せる思い出にしよ?だから気にしなくていい。はい」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る