募る思い

第69話

日曜日。私と慶太くんは近くの水族館にやってきた。



「ここ覚えてる?三ツ矢さん」


「……ここ、確か」



中学の遠足にきた水族館。



「うん。覚えてる」


「よし。行くか!」



少しはしゃぐ慶太くんは何だか新鮮。



「ほら、三ツ矢さん!」



私に向かって大きく手を振る慶太くんはまるで子供みたい。


傍から見たら慶太くんは変な人に見られるだろうけど。



「今行く!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る