奇妙な関係

第64話

奇妙なことに私と慶太くんは昔以上に仲を深めた。


以前は話すことすらままらなかった。



放課後、慶太くんは図書室で勉強するのが日課らしい。


当然私は彼を見てきたから知っている。


5時には彼女が迎えに来て帰ることも。



しかし、変わったことは、彼女と別れた帰り道、慶太くんの家に着くまでおしゃべりしながら帰ることが私にとって日課になった。



あの頃できなかったことができるようになった。


少し嬉しかった。



私は1日も早く成仏しなくちゃいけない。


私も焦ってるし、慶太くんに迷惑かけているとわかってる。

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