第63話

「だから約束する。君を救ってみせる。君が成仏できるように協力するから」



慶太くん………


慶太くんの瞳には曇りひとつ無かった。


純粋に私の成仏に協力してくれるように見えた。



「ありがとう。慶太くん」


「じゃ約束」


「え?」


「手、出して?」



言われるがまま手を出した。



「指切りげんまん嘘ついたら針千本のーます指切った♪」



指切り。



また、触れた感触。


そして儚くも透けていく私の指先。



私の猶予期間残り半年。

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