第44話
「けいちゃん。早く帰ろ?」
「………ああ」
慶太くんは参考書をリュックにしまった。
「…………」
慶太くんは私の方をじっと見た。
まるで私がここにいるのがわかってるかのように。
「けいちゃん?」
「……今行く」
しばらくしたら慶太くんは動き出し、図書室を後にした。
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