第43話

「また幻か。三ツ矢さんがいるわけないのに。死んじまったのに、いるはずない………」



慶太くんは自分に言い聞かせるようにブツブツ呟いた。




慶太くん?



まるで私の死を引きずっているように見えた。


まるで私の死を悔いてるかのように見えた。


慶太くんはまだ私を忘れてない??




また、私は未練がましく慶太くんに近づこうとした。



「けいちゃん。遅いよ!待ちくたびれたよ」



図書室に入ってきたのは、可愛い女の子。



この子、誰………?



「真依」

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