第10話

慶太くんの一言で更に私を凍らせる。



「そうだよな。三ツ矢さん。俺に話したいことあるって言ってたのにどうしたんだろ……」



麗ならともかく慶太くんがこんな酷いこと言うはずない。


麗と慶太くんには私の姿が見えないの?


見えていないんだ………


なんで?



「…………まさか」



あれは夢ではなく、現実?


私はほんとに事故を起こしたの?



私は今の状況が全く理解できていなかった。

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