認めたくない

第11話

早々と急ぎ足で教室に入ってきたのは、担任の先生だった。



「先生どうしたんすか〜?卒業式だからって慌ててたんすか〜?」



クラスメイトの某男子がおちゃらけた様子で先生を茶化す。



先生は走ってきたのか、息を整える。



「先生?どうしたんですか?」



麗が先生に問いかける。



「大事な話をするからみんな席につきなさい」



壇上に立ち、顔を俯きながら重い表情で発言した。



「よし。みんな座ったな。みんなよく聞いてくれ。先程三ツ矢翔子の親御さんから連絡がきた」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る