第61話
2人で思い当たるところを探したけど姉は見つからなかった。
喉が乾いてコンビニでお茶を買っていると優馬さんの電話が鳴った。
彼は眉間に皺を寄せながら話を聞いていた。
電話を切ると少し考えるような顔をした。
「手術が終わったらしい。」ポツリとそう言った。でも、彼の表情は晴れない。
「何か…あったんですか…?」私が聞くと「目が覚めるかどうか五分五分らしい。」そう言われて言葉を失った。
「あと、犯人が捕まったんだけど、みなみの知り合いだった事がわかったって。」そう言われて私は言葉を失った。
名前を聞いてもピンとこないその人は彼女にとってどんな人だったのだろう。
私たちはそのまま姉を探したけど見つけることは出来なかった。
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