第50話

私たちが恋人になったとしても、夫婦になったとしても、きっと私のことを本当には見てくれない。





それでも良かった。





認められるまで頑張ればいい。






彼の1番になれるように努力すればいい。





ううん、記憶の1部でもいいから残っていたい。






そう思った。






それから、数ヶ月後メールで「ごめんね、もう帰らないと思う。さようなら。」それだけ送られて来てから連絡が取れなくなった。





無責任なことが嫌いな彼。




私はきっと帰ってきてくれるって信じているんだ。





いくら私より大切な人がいるって分かっていても。

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