パフューム

第34話

彼女の甘いバニラのような香りがタバコの香りに変わったのはいつからだっただろう。




正直私たち姉妹は仲のいい方ではなかった。





どちらかと言うと悪い方だ。





特に喧嘩をしたとか、そう言うわけではない。





生理的に無理というか、あまりにも性格が違いすぎてというか。





あまり会話はしたことがなくて、冷たいイメージを持った姉は外では違う人物だった。





中学時代はテニス部のエースで、頭も良く生徒会のメンバー。




常に周りに人が居て、家での彼女とは違い笑いながら会話をしていた。




家とは違いフレンドリーで別人のようだったのをよく覚えている。

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