第24話

あれから数時間たち、京都に着いた。




私の携帯には誰からの着信もない。





五条はそう言う男だ。




「りゅうの方の携帯もおさまったみたいだね。着信。」そう言うと、「いや、電源切ったんだよ。親からも着信すごくて」と苦笑いをした。




でも彼は携帯で何か調べているようだった。




私は不思議そうにその携帯を見ていると「あ、これ?」と聞いてきた。私が頷くと「プライベート用。家族とか仕事関係者は繋がってないやつ」と言った。




「なるほどね、それは便利だね。」感心してそう答えると「まぁね」と笑った。





タクシーに乗っていかにも旅行っぽいところを散策した。 





りゅうは知らない間に泊まる宿まで準備をしてくれていた。





「りゅうは行動が早いね。私1人だとネカフェとか泊まっちゃう」と言うと「みなみに宿任せなくてよかった。」と笑われた。





嵐山は記憶に残っていた時より綺麗に思えた。

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