第21話
次の日になり目が覚めると彼はバルコニーの椅子に座って外を眺めながらタバコを吸っていた。
「ねぇ、今日どこ行こうか。」私が言うと「うーん、どうしようね。」と彼はタバコの火を消して私の方を見た。
昨晩私たちは別々のベッドで寝た。
男と同じ部屋で夜を共にして、何もなかったのは初めてだ。
「ねぇ、みなみはすっぴん見られるの嫌じゃないの?」恥ずかしげもなく寝起きで話しかけてくる私のような女初めてだったのかもしれない。
「そんなんで恥ずかしがるような私じゃないの?りゅうの彼女はすっぴん見せてこなかったの?」ベッドから起き上がると彼のいるバルコニーの椅子に私も座った。
「彼女なんていないよ。でも、今までヤった子たちはみんなすっぴん見られるの嫌がったから。」と、さらっと彼は言った。
彼も私のようにセフレがいたのだろうか。
私以外にもこの綺麗な青い瞳を見せたのだろうか。
私はそればかりが気になって仕方がなかった。
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