第83話

やばい奴らが集まる場所―――⋯。

そう雅は言っていた。



痛みを与えてくる男。

我を失ったように吸血してくる男。

他人と付き合っている女の子しか興味無い男。




これまでの出来事を、ぼんやりと思い出しながら、仁が持ってきたパンを食べていた。


意識を飛ばした私が起きて初めに思ったのは、脱力感。体の痛みよりも、空腹感が勝ってしまっていた。



起きた時には煌がいて、「食べたら?」と、「シャワーも浴びてきな。もう場所分かるだろ?」と、当たり前のように言ってきた。



なぜ私が浴室の場所を知っているのかと思った。浴室教えてくれたのは、雅なのに。

石鹸の香りとかで、気づいたのかもしれない。



煌は「また後で」と、そう言い残し部屋から出ていき。残された私は今日こそ逃げ出してやると、ぼんやりと考え込んでいた。

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