第75話
「俺がじっくり、痛みを教えてやろうと思ったのにさ」
じっくり痛みを教える?
また、昨日みたいなことをされるの?
私は、ふるふると、首をふった。
ムリ、本当に無理。あんなの続けられたらおかしくなる。
「や、やだ⋯」
「なんで?気持ちよかっただろ?」
「煌⋯さん⋯」
「次、誰かに傷をつけられたら、許さねぇから。覚えときな」
そう言った煌は、強引に唇を重ねてきて。初めから官能的なキスに、息がつまりそうになる。
わざと水音を出すようなキスに、嫌だ嫌だと心が叫ぶ。
私の体から布団を剥ぎ取った煌は、私の鎖骨へとキスを落とした。
そのままベットの上へと沈められ、鈍い痛みが走り抜ける。
私は肩の痛みに「痛いっ⋯」と、顔をゆがめた。
それに気づいた煌は、顔を上げて。
「ああ、ごめん、忘れてた」
あまり悪いと思っていない口調で、そのままタンクトップだけを残し、抵抗する私の下半身のズボンと下着を脱がせると、そのまま私の足の間に煌がやって来て。
そのまま私の腰元に腕を回し、グイッと私の体を起こした。まるで煌に跨ぐように座っている私の鎖骨に、またキスを落とす。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます