「陽向、仁には気をつけな」

さっきまで仁に触れられていた頬の部分に、煌も同じように手をあてた。煌の方が、どちらかと言うと冷たく⋯。

「え⋯？」

「あいつはねぇ、誰かの女にしか興味ねぇから」

誰かの女？

「誰かと付き合ってる女じゃないと興奮しねえぇくそ野郎」

誰かと付き合ってる人としか、興奮しない？

「陽向自身であいつに股開いた時点でそこで終了。また首締められる奴に元通り。気持ちわりぃよな？」

「あたしが⋯、仁さんを好きになったらってこと⋯ですか？」

「違う、ヤったら。気持ちなんかどうでもいい」

気持ちなんか、どうでもいい？

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい