第64話
逃げたいのに、逃げられない。
3つ目の傷をガラスでつけられた時、「あーあ」という声が、遠のく意識の中で聞こえた。
「雅ぃ、悪いけどそれ、俺のだから」
―――返してくれる?
見えたのは、銀色の髪⋯。
完全に意識を失った私は、もうそれしか覚えていなく。
救世主だと思った彼は、私が逃げ出した人だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます