第54話
雅が用意してくれたグラスに入ったお茶を、ゆっくり飲む。ここがどういう建物かは少しだけ分かったけど、まだ分からない事がある。
「あの⋯もう1ついいですか?」
「なに?」
私はグラスの入ったお茶から、雅に視線を向ける。
「源って、知ってますか⋯?」
「源?」
雅は私の顔を見つめてくる。雅は「うん、その名前昨日も聞いたなあ」と、呆れたように笑い。
昨日も聞いた?
「誰ですか⋯?」
「君、ほんとにに何も知らないんだね」
「⋯すみません⋯」
「源は⋯、そいつこそ族だよ、暴走族の頭」
暴走族?
暴走族の頭?
1番トップの人間って事?
そう聞かされても、暴走族なんかと関わりのない私にとって全く理解できなく。
世那には、源の女と言われて。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます