第42話

「暴力されても、痛いのが気持ちいいと思う女のできあがり」



狂ってる⋯。

この男、イカれてる⋯。



「痛くて濡れるって、最高だろ」



イカれてるッ⋯



「逃げんなよ、まだ終わってねぇんだから」


「イヤァ!!」



少しずつ煌の思いどおりに変わっていく私の体。煌は私の体を離さなかった。




―――殺さないようにね


世那はあの時、部屋を出る前そう言っていた。


殺される?そんな可愛いものじゃない。



壊れていく。

この男に壊される。



解放されたのはいつか分からかない。

気がつけば気を失っていて。


目が覚めた私の視界には、煌の姿は無かった。

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